花桜梨目線
晴矢達と試合になるなんて、想像していなかった。
私はいつもの様にキャラバンに乗りながら、晴矢と風介達が現れたのを思い出した。
古株「おい、君」
花桜梨「はい!」
古株さんに肩を揺すられ、我に返った。
古株さんが帰らないのか?と聞かれ、辺りを見回すと円堂先輩たちは居なかった、いつの間にか皆、帰っていたらしい。
古株「監督さんが呼んでいたぞ」
花桜梨「瞳子姉さんが?」
古株「あぁ、何でもカオスの事らしいが」
古株さんがそう言うと、私は一つ礼をして、キャラバンを降りて行った。
雷門中に着くと、瞳子姉さんがちょうど居た、何か考え事をしている様だった。
花桜梨「お姉ちゃ〜〜ん!」
瞳子「花桜梨、ごめんなさいね。いきなり呼んで」
花桜梨「ううん、別にいいよ。どうしたの?」
瞳子「晴矢達の事よ、貴方はどうしたいの?」
お姉ちゃんに聞かれ、私は黙った。
そんなの嫌に決まっている、晴矢達と戦うなんて絶対に嫌だ。
お姉ちゃんはそれが分かったのか、こう言った。
瞳子「貴方には、答えが見つかるまで試合には出さないわ」
花桜梨「でも・・・!」
瞳子「いいわね?これは貴方の為でもあるの」
お姉ちゃんが悲しそうな顔でそう言った、そんな顔されたら頷くしかなかった。
その夜、私は眠れなかった。
そして、練習にもと言っても私は練習はしないけど、その練習にも顔は出さなかった。
お姉ちゃんには心配されたけど、私は気分が悪かっただけと作り笑いを浮かべ、その夜に私はお日さま園を出て、鉄塔広場に行った。
そこで、答えを見つけよう。
〜次の日〜
円堂「監督、花桜梨はどうしたんですか?」
円堂は、花桜梨が居ない事に気が付き、前に座っている瞳子に聞いた。
瞳子「花桜梨なら、今日の試合あの子自身の答えが出ない限り試合には出しません」
一同「!!!」
瞳子の言葉に一同は目を見開いて、花桜梨がいつも座っている席を眺めて、一同は決戦の地となる帝国スタジアムに向かった。
〜カオスは〜
ガゼル「バーン、花桜梨をどうする?」
ガゼルはバーンに聞くと、バーンはへっと鼻で笑った。
バーン「そんなもん決まってんだろ?」
ガゼル「エイリア学園に入れると言う事か、君の考える事は本当に分からないが面白そうだ」
続く