花桜梨目線
花桜梨「・・・・」
?「お前が悩むなんて、珍しいじゃねぇか」
声が聞こえ、振り返るとそこに居たのは、私の命の恩人と言える鬼瓦刑事だった。
鬼瓦「どうした?顔が暗いぞ」
花桜梨「分からないんです」
鬼瓦「?」
花桜梨「私、大切な友達と試合する事になって、最近になって私の力も強くなっちゃうし、答えが見つからなくて・・・」
話してる内に涙が溢れて、零れ落ちる。
鬼瓦さんは缶コーヒーを眺めながら、そうかと呟いて空を見上げた。
私も一緒に空を眺めると、鬼瓦さんが話し掛けた。
鬼瓦「花桜梨、お前の事は俺もよく知っている。サッカーが好きな気持ちもな」
花桜梨「・・・・」
鬼瓦「だがな、今のお前には仲間がいる。親を持たなかったお前には、円堂達が居る。もう一度だけ、円堂達を信じて、戦ってみろ!きっと、そこにお前の答えがある」
花桜梨「鬼瓦さん・・・ありがとうございます!また、鬼瓦さんに助けて貰いましたね」
鬼瓦「ははは、そうだな。もうすぐ試合だ、送って行ってやる!」
鬼瓦さんはそう言った、私はお言葉を甘えて鬼瓦さんに帝国スタジアムまでお願いした。
どうか、間に合って!!
〜帝国スタジアム〜
円堂「花桜梨、来ないな・・・」
円堂はそう呟くと、鬼道は今は考えるなと言った。
塔子「本当、あの監督何考えるのか今でもさっぱりだよ」
塔子は肩を竦めてそう言った、それに合わせて壁山もそうっすねと瞳子の様子を窺いながらそう言った。
瞳子はそんな事を気にする素振りを見せず、グラウンドの入り口を見た。
円堂はそんな瞳子の様子を気にしながら、今から来る相手を待っていた。
すると、上空から赤と青が光る黒いボールが帝国スタジアムに落ちて来た、落ちて来た所には紫色の煙が立ち込めた。
秋「監督・・・!」
瞳子「・・・・」
バーン「おめでたい奴らだ」
ガゼル「負けると分かっていながら、ノコノコやって来るとは。!花桜梨が居ないが、どうしたんだい?」
ガゼルはいつものメンバーに花桜梨の姿がないのを見て、円堂に聞くと、円堂はそれはと言葉を濁した。
バーン「“逃げた”のか」
バーンがそう言うと、円堂達は逃げていない!と言った。
だが、ガゼルは居ないと言う事はそう言う事と円堂達に向けて、そう言い放った瞬間だった。
?「逃げて何かない!!!」
雷門・カオス「!!」
声のした方を見ると、ガゼルとバーン達は不敵な笑みを、円堂達は力強い笑みを浮かべた。
ガゼル「やっと来たか」
円堂「花桜梨!お前・・・」
花桜梨「円堂先輩、すいません。遅れちゃいました!」
花桜梨はそう言って、バーン達カオスを睨んだ。
バーン達は不敵な笑みを変えるなく、花桜梨を見ていた。
バーン「逃げたと思ったぜ?何処に居たんだよ」
花桜梨「ちょっとね。でも、私決めた!」
雷門・カオス「?」
花桜梨「あんた達に絶対負けない!!」
続く