〜結婚式に殺意の香り〜
今日は蘭に連れられて、蘭の知り合いの結婚式に来ていた。
どうやら、近所に昔住んでいた少し年上の女性で、蘭も良く仲良くしていたらしい。
結婚式場に着くと、その女性の控え室へと向かう。
「こんにちは、晴さん。今日は結婚式にお呼び頂き、ありがとうございます!」
「あら、蘭ちゃん。来てくれたのね?ありがとう!・・・えと、蘭ちゃん、その子は?」
ウエディングドレスを身にまとった女性が、俺を見て蘭に聞く。蘭は笑いながら答える。
「あぁ、この子は家で預かってる子なんです」
「僕、江戸川コナンです」
「へぇ、コナンって言うのね?今日は蘭ちゃんと一緒に来てくれてありがとう。私は篠崎晴菜、よろしくね」
椅子に座った晴菜さんが、俺に目を向けながら笑って話しかけてくる。俺も、よろしく、と返した。
「晴菜、頼まれてたココア買ってきたわよ〜!」
そう言って、晴菜さんの控え室に入ってきたのは、見知った人物。
「えっ?コナンくんに、蘭ちゃん?どうしたの?って言うか、晴菜の知り合いだったのね」
「佐藤刑事・・・」
そう、東都の警察署に勤務している佐藤刑事だった。
っということは・・・。
俺は、子供口調で佐藤刑事に聞く。
「あっ、佐藤刑事!今日は高木刑事は一緒じゃないんだねー」
少しからかうつもりで言ったのに・・・。
「あぁ、高木くんなら今は晴菜の旦那の所。晴菜の旦那さん、私たちの同僚の刑事なのよ」
「へぇ、そうなんだ!」
少し納得。という事は、佐藤刑事と高木刑事今日は休みか。
それとも、どっかの張り込みをしているのか・・・。
後者はありえねぇと思うけど。