続き
・・・
エスポワール目線
「一回5発だよ!お姉さん、頑張ってね」
無事に支払いを終え、おじさんが楽しそうに言いながら弾を渡した
ふと、アーテルが私の耳元で呟いた
ーイカサマしろ
全く、アーテル
いつ私がイカサマをせずに商品を手に入れるといったかい?
アーテルは、いつも私に能力についてこんなことを言っていた
能力は、手札だ。バレずにどれけ相手を騙せるかが鍵だ
だから、イカサマや嘘をついて戦え
でも、一応試し打ちをしてみる
「お姉さん、それじゃ商品は獲れないよ」
…うん、こんなものか
というか、絶対にイカサマしているね
試しに、キャラメルを狙ったけど粘着テープをつけているみたいで、びくともせずに弾き返されたし
相手もイカサマしていならこちらも全力でイカサマをしてもいいよね?おじさん?
「エスポワール、ためらうな、やれ」
横でアーテルは面白そうに口角を上げて笑っていた
そこまで言われると、もう手加減なんてしない
弾を詰め込み構えるように見せて指を銃みたいに突き立てる
おじさん、私をなめないでよね
こう見えても、ゲームとか大好きで簡単に負けないから
・・・
「エスポワール、結構獲れたな」
「そう言うアーテルもかなり獲ったね」
あれから、残りの4発をすべて商品に当てて商品を手に入れた
その時のおじさんの表情が青白くなっていたおもしろくってね
アーテルが拍車を掛けるように射的に参加して対決に発展して
最終的には、屋台をひとつ潰した
「あ、金魚すくいだ!アーテル、金魚すくいやりたい!」
「あぁ、金魚すくいか…、金魚ってうまいよな」
「アーテル、金魚食べちゃダメだよ」
「わかっている、商品だからな」
「いや、そうじゃなくて」
アーテル、君は普段一体何を食べているのかい?
この前、機会があったら鹿せんべいが食べたいとか言っていたし
スマホを焼いて喰うと爆発するから気をつけろとか言うし…
彼の、胃と味覚に対して考えるときりがないからやめよう
金魚すくいは、イカサマがばれそうなので普通にやったら取れなかったけど
アーテルは、金魚を3匹獲ることに成功した
ちなみに、アーテルが金魚を獲る姿は、熊が川に住む鮭を捕獲する姿に似ていたような気がする
…アーテル、金魚を食べちゃダメだよ
>>80-81
アーテル、金魚は食べたらダメ!(^^)!
ww(^_^;)
>>86
おぉっ、久しぶりだぁ〜(((o(*゚▽゚*)o)))