そうです。
楽しみなんて……ありがとうございます。
「優しさは知っている。」
9 連続強盗事件
「そ、うだけど。」
やっぱり!
でも、上杉君はたぶん和樹のこと見えないよね。
皆が不思議そうに私を見ている中、急に若武が立ち上がった。
「あぁもう!リーダーの俺をおいて話をするなっ!しかも、今回は事件もあるしな!」
事件。
その言葉で、皆は色めきだった。
もちろん、私も例外ではない。
皆に注目されたのが嬉しかったのか、若武は踏ん反り返るように胸を反らし、自信満々に口を開いた。
「今回の事件は、連続強盗事件だ。アーヤ、ノート。」
私はバックからノートを取り出し、少し大きめな字で『連続強盗事件』と書いた。
若武はそれを確認して、喋り出す。
「最近、この近辺で起こっている強盗事件がある。それをよく見てみると、同じ手口で強盗していることがわかる。被害に遭っているのは、全て小型の銀行会社だ。」
ふむふむ。
「1軒目は八百屋前の小山銀行。2軒目はその3q離れたところにある、前崎銀行。3軒目はその中間地点の三河銀行だ。」
私は、それら全てをノートに記述した。
すると、黒木くんが不敵な笑みを浮かべながら口を開いた。
面白かった!連続強盗事件…
続きが楽しみっ!
>>357
大丈夫ー!