ヒロアカ本編とは全く関係無いです。パラレルストーリーと思って読んでください。基本sideはいずみ君です。
現在夏休み、今日から雄英の個性を伸ばすだかなんだかの特別合宿が開始される。俺には別に必要がないが、轟が行くらしいので俺も着いていく。
今回は1-Aだけらしく、合宿所がとても広い。俺は半袖パーカーのネコミミ付きフードをかぶりながら、下に学校指定のシャツを着ています。もうネコミミ付きフードパーカーは俺のアイデンティティ!
とまあ、そんなふざけはほっといて、合宿所には他校の学校の面々の姿も見られる。全員他人ですけど。まあこれも合宿に来た理由なんですが。このクラスの奴等……異様に……
「金髪くん、顔かわいいね! 今日の夜俺らの部屋来て良いことしねえ?」
同性から好かれるのだ! 性的な意味で! 今誘われたのは上鳴で、びくっとしながら相澤先生の背後に回った。それを見てみんな上鳴に声をかけた男グループから距離を置こうと先生の背後に回る。
もう真っ白けでなんの汚れも知らない轟焦凍くんは俺の後ろで隠れていようね。頭の上で?浮かべて首かしげるのもやめような、狙われるから。
轟はどうやら異性同士の恋愛しか知らないようで、同性の恋愛は有り得ないと考えているらしい。バカだなもう可愛いなゴルァ!
ハッとしてぶんぶんと首を軽く振り、『お前にはまだ早い』と肩を掴んで視線を合わせる。「お、おう」と訳がわからないといった顔でおずおず頷く轟にうんうんと満足し、辺りを見回す。
あーあ、八百万が女に今日ヤらないかと誘われるてるし、よく見ればみんながみんな誘われている。相澤先生はそんなみんなに気を配りつつ「絶対に一人になるなよ」と念を押していた。ので、俺も轟に声を掛ける。
『焦凍、今日から合宿の間俺と一緒に行動だ。いいな?』
「……(フイッ」
『肩ガシッ)目ぇ逸らすな焦凍。間違えばお前の貞操に関わるぜ』
「俺の知らねぇ間に俺の身に何がおこんだよ」
『わかんねえから一緒にいろ、いいな?』
「……しゃあねえな(プイッ」
腕を組んでそっぽを向く轟くんは天使か何かか。いやいやまてまて俺はノーマルだそこらの同性が好きー! とか言ってるアホどもとはちげえ! 絶対!
実を言うと轟はまだ男に襲われたことがない白だ。なのでその恐怖を全く知らない轟は飄々としていられる。だが、このクラスの男女何人かはそう言うことをされかけた奴もいるらしい。全部未遂で終わってるが。轟はいっぺん恐怖を味わった方が良いような気もするがそれがトラウマになったら俺が炎司(えんじ)さん(エンデヴァー)に殺される……!
まあそんなに簡単に轟が掘られることはないだろう、今のところ危険はないな。
とか思っていた俺ですが、その日の晩。轟達の初物が脅かされることになろうとは思いもしなかったのである。
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