第2話すべての物語はこれから・・・コア視点
全く、グラン達もひどいよね?あんな言い方は無い様な気がする。
まあ、デビルだけがコアの味方だもんね。
コアは今何処に居るかって?簡単だよ、レーゼ達の様子を見ているんだよ。
今は・・・雷門中を破壊し終ったのかな?結局、あの子は現れなかったけど・・・。
コアと言えば、これ以上みても同じだと思って、レーゼ達が壊しに行く予定の傘美野中に向かう。
「此処が・・・傘美野中?すっごい平凡」
コアがそう言うと、傘美野中サッカー部であろう奴らが居た。
あぁ、めんどくさい。
「私の名前はコア。エイリア学園の者」
「え・・・エイリア学園?」
「今から言う事、ちゃんと聞いて答えてよ?コアがレーゼ達の代わりに学校を破壊してあげる。試合する?」
コアがそう聞くと、信号機みたいに傘美野中サッカー部の顔は変わっていく。
あぁ、面白い。
コアが楽しんでいると、コア様とかしこまった声が後ろから聞こえて来た。
レーゼじゃん、もう来たんだ。
「レーゼ、もう来たんだね。雷門は終わったの?」
「はい、先程。ですが、どうしてコア様が?」
「別にエイリア学園に居れば、グラン達がまた何か言って来るから来ただけ」
半ば嘘の様に聞こえるがこれは本当だ。
レーゼ達はお手数おかけしましたと頭を下げた後、傘美野中サッカー部を見た。
目が怖い、だけど、コアとデビルにとってはそれはご機嫌が良くなる。
だって、人の怒ってる時の目や蔑んだ目って快感にしかならない。
「コア様が言った言葉の返答はしたのか?」
「いえ・・・まだ」
「代わりに言ってやろう、今すぐ試合をするか棄権するか選べ」
返答に遅い傘美野中の奴らにイライラしていると、分かりましたと小さな声が聞こえた。
「棄権・・・します」
「ふ〜ん、自分達の命選んだんだね。レーゼ」
「はい」
コアがしようと思ったけど、興味が失せたからレーゼに任せよう。
あの子も居ないんじゃ、来た意味ないし・・・。
そう思い、破壊するところだけを見ようとしたその時だ。
「待て!」
こいつら・・・誰?コアが不思議に思っていると、パンドラが耳打ちしてきた。
「先程破壊してきた雷門中のサッカー部です」
「へえ〜」
パンドラの説明が終わると、オレンジ色のバンダナをした子がコアに気が付いた。
またもやめんどくさい展開になりそう・・・。
それは的中した。
「お前もこいつらの仲間か!?」
「そうだよ、コアはレーゼ達の仲間だよ。まあ、試合をしたいなら無理だね。」
「何だと!」
「だって、この子達は棄権を選んだんだよ?棄権は負けって意味だし、学校は破壊しなくちゃ。」
コアがそう言うと、傘美野中の奴らは自分達が弱いからと言った。
その通りだ、自分達が弱いのがいけないのだ。
デビルもにゃ〜と鳴きながら、そう言っている。
だけど、雷門にはそれは通用しない・・・。
「学校を守るために棄権を選んだ、別に恥じる事じゃない」
「鬼道の言う通りだ!」
「それとも何か?お前、ビビってんのか?」
コアの頭の中からプチッと何かがキレる音がした。
それにはレーゼ達も勘付いたのか顔を真っ青にしている。
久しぶりに頭に来た・・・。
実力の違い、教えてあげよう。
「いいよ、コアが相手してあげる。「コア様!」いいよね?レーゼ」
多分、今のコアの笑顔めちゃくちゃ怖い。
まあ、レーゼから試合はしていいと言う許可は貰えたからやるけど・・・。
コアはオレンジ色のバンダナをした子の近くまでジャンプした。
うん、もちろん着地は完璧に出来たからね?失敗したと思った奴、殴ってあげる。
「コアが相手してあげる」
「おう!」
実力の違い、教えてあげないと。
続く