プロローグ〜???視点〜
やっと・・・夏が終わる。
わたくしは窓を開き、山の風を吸う・・・良い匂い。
彼にも教えてあげたいな〜。
そう思った時、看護師さんが私の病室に来て、お客様が来たと話してくれた。
お客様?一瞬不思議に思ったけど、現れた人物に心が晴れた。
「夏彦さん!」
「よぉ!どうだ?調子は・・・?」
「悪戯の夏ももうすぐ終わります、次に来るのは優しい風を吹く秋です」
「つまり、気分は好調だって事だな」
「はい、さすが夏彦さんです」
「そのな〜さん付けはやめろって。そうだ!父さんが、お前に話があるんだって、今日退院だろ?」
「えぇ」
お父様が?そう言えば、夏彦さんは小学4年生の時にエイリア学園に入ったと言って、南雲さんと言う方のチームに入ったと嬉しそうに話していた。
その学園のご入学なら、わたくし・・・返事していませんでしたっけ?していなかったのでしょうね。
「一緒に行こうぜ」
「はい、喜んで」
「たっく、雪菜のサッカーの腕も鈍ってないと良いな」
「鈍りませんわ、夏彦さんが教えて下さったサッカーですもの」
「言ってくれるな〜、俺は玄関で待ってるぞ」
「はい」
エイリア学園の方もお日さま園の方なんでしょうか?仲良くしたいです。
わたくしはそう思いながら水色のブレスレットを触った、水色のブレスレットはキラッと透明の水様に煌めいていた。
プロローグ終わり