アニメ始まる一分前…
「なにぃ、新八が渋滞で遅れて、それまで来ねぇ?それまで何とかしろつったってなあぁ」
「だ、ダダダダダダダダダダ大丈夫アルヨへへへへへへへへへへへへへ平常心を保つアル!」
「お前がな!」
スタッフの、始まり20秒前の合図が出る。
…時間稼ぎと言われてもねぇ…。
まぁ、新八の代わりはたくさんある。
「おい神楽2秒でzeffいって新八持ってこい!」
「アイアイサ―」
神楽の背中を見送りながら、時間を稼ぐ方法を考える。
しょうがねー、あれを使うか…。だが…新八じゃないおれでもできるのか…?
「銀ちゃん!なんかこれレンズ黒いアル。でも平気ネ」
いやー、これ神楽ちゃんサングラス!
新八を画面からカットするんじゃなくて、シャインをカットしちゃうよ!
ん、てかこれ見たことあるんだけど…。
「おい神楽。これどこで…」
「公園でマダオを見つけたから、酢昆布の代わりにあげてきたある」
5秒前です
もういいや!これで頑張ればいいんだろ?!
3、2、1、スタート!
「え、えーと、今は昔、ここは侍の国だっけ?そこに万事屋を構える優秀な剣使いがいて、かっこよくてモテモテで…」
「おい、間違ってるゾ、貸せヨ」
「神楽いけんのか?」
「ッフ、私のナレーター、なめんじゃねーよ」
「今は昔、この国はチャイナ国と呼ばれていた。そのチャイナ国の頂点にそびゆるは、この私神楽アル!!
おーっほっほっほ、皆私にひざまずきなさ…ゲフッ」
俊足に神楽の頭に何かが通り過ぎる。
「あれはハリセン?!」
「あんたらね、ここはじこしょうかいするところじゃねーんだよ、わかってんの!!」
ハッと何かに気づくと、襟をを直して、画面の方へ。
「それでは、銀魂小説始まります!」