キス来たあああああああああああああああああああ
ごちそうさま。もう死んでいい←
死ぬな!IA!これからが本番だ!←
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練習は王妃と白雪姫の結婚式直前。本番は家の服を作っている会社が提供してくれるため衣装係はないが、ほぼ本物のウエディングドレスを着ているようなことになる。カノ先生は・・・どんな気分なんだろう・・・。
ナレーター役「そして、白雪姫と王子の結婚式が行われました。祝いの席に白雪姫の罪深い継母の王妃も招かれました。王妃は美しく着飾って、鏡の前に立って言いました。」
モモが適当に用意した鏡の前に立つ。エネは鏡の後ろに行く。鏡と言っても実際は鏡の後ろから声を出すだけだ。
「鏡よ、壁の鏡よ、国じゅうで一番美しいのはだれ?」
「お妃さま、ここではあなたが一番美しい。
でも今若いお妃さまはあなたの千倍も美しい」
このあと呪いの言葉を言うらしいが流石に怒るだけにされた。レイサが結婚式準備と合図を出す。言い方・・・。
な(ry「結婚式に行くとその若い妃が白雪姫だとわかり、驚き、不安になって立ちすくみました。」
その台詞を合図に代わりの石炭の火の上に乗せられた靴と火ばさみを用意。俺は真っ赤に焼けた鉄の靴をモモ、否、罪深い継母様(役)の前に出した。モモ、ごめんな。
な(ry「こうして、この女は、真っ赤に焼けた靴に足を入れて、地にたおれて死ぬまで、おどりつづけなければなりませんでした。おしまい」
「おっつかれー!皆良かったよ!」
レイサの声で皆が疲れによりへたれこんだ。まあ、ここまで長かったしな。
「結構このクラス才能あるんじゃない?」(レイサ)
「そうか?」(キド)
「うん。モモとかキドちゃんとか。エネちゃんも!」(レイサ)
「つけたしですか・・・?」(エネ)
「だねー!プロポーズの返上はちょっとタイミング早かったけど。緊張してた?」
突然入ったのはカノ先生。緊張って・・・。
「カノ先生が悪い(ボソッ」
「え?何々?何て言ったの?」
言えない。絶対言えない。カノ先生が・・・本当に自分にプロポーズしてる見たいだったなんて。うつむきぎみだった顔をさらにうつむかさた。どうしよう・・・顔が熱い。おかしい。
「あー!カノ先生!ちょっとアタシ達ガールズトークするからカノ先生は蛙とかと話してて!」
レイサはそう言って俺の腕を引っ張ると、モモ、エネと共に教室側の階段まで行った。なんなんだ、俺と違って体力あるな。
「キドちゃん、言わせてもらおう!」
「何をだよ。俺、そんなにおかしかったか?」
次の言葉で俺の思考は停止した同然だった。
「カノ先生が好きになったね!」
「ほ、本当ですか!?お嬢様っ!」
「キドさん本当・・・!?ちょ、今日パーティーしよう!」
「モモ、気が早い!」(レイサ)
好き?鼻にキスされたときのドキドキが?プロポーズの台詞言われたときの嬉しさが?目を覚ましたとき、顔が側にあった驚きが?一緒にいるときの楽しさが?笑顔を見たときの温かさが?
「・・・・・・・・・・好き?」
「きっとそうです。お嬢様、カノ先生といるとき楽しそうですし」
「あのさぁ」
気まずそうに声をあげたモモ。どうした?と訊ねるとちょっと悲しそうな顔をした。
「一応言いますけど、生徒と先生ですよ?簡単に付き合えるものじゃないですよ?」
言われて思い出した。先生だ。きっと俺が告白したとしてもただの迷惑だ。けど・・・。
「いいよ」
「「「え?」」」
「カノ先生が・・・笑顔だったら俺はいい・・・。
少女マンガじゃないけど、カノ先生が幸せだったら俺も嬉しいよ」
俺は迷惑かけたくない。なにも知らないふりして、カノ先生の笑顔を見たい。
気持ちを隠して本番が来た。あの日はすぐ下校した。そして今のシーンはキスシーン直前。カノ先生の匂いがして気が狂いそう。そして、唇に温かい感覚がした。え?唇!?思い切り目を見開いた。え?俺キスされた!?
「『僕は世界中の誰よりも貴方を愛しています!一緒に父の城へ来て、僕の妻になってくださいっ!』」
訳が解らなかった。だってキスされて・・・先生の目は本気で。何の本気だしてんだよ。本当、精神年齢幼いんだから。俺は笑顔は台詞を紡いだ。
「『はい!』」
━━━━きるよ━━━━━━