プロローグ〜???視点〜
此処は誰も通らない小さな路地裏、そこを突き抜ければ古い古い一軒家がある。
其処の家に掲げられている看板に書かれているのは『妖怪相談屋』、それでは少し覗いて見よう。
「ただいま・・・姉さん・・・」
「お帰り〜、哀楽。うわ〜、今日もまた派手に傷いっぱい作っちゃって」
1人の黒髪の少女が少年に近づいて、傷が出来てしまった頬をそっと触る。
すると、不思議な事に傷が出来ていた頬は見る見るうちに治って行くではないか。
「哀楽・・・、今日は寝る」
「分かった、今日はゆっくり休みなさい。お姉ちゃんはちょっと調べ物して来るから」
「うん・・・」
少女は少年にそう言うと、少年はスーッと奥の扉の方に消えて行った。
少女は座っていた場所にもう一度座りこう呟いた。
「最近の不祥事が多い理由は・・・瘴気か・・・。これはまた、まずいかも」
プロローグ終了