ってか、何が『こんな冷たい幼馴染嫌』
よ!
「私だってあんたみたく勝手に変な約束
させる幼馴染嫌だし!志織のバカ‼」
そう言って、私はダッシュで志織から逃
げる。
でも、『勝負する時毎回毎回』ってこと
は、もちろん何でもできるからで、とな
ると、やっぱり足が速いわけ。
だから私なんかが逃げられる事もなく、
100メートルくらい走ったら、あっさり
捕まって、
「俺から逃げるなんてお前ができると思
ったか?」
って嫌味言われ、ニカっと無駄に整った
顔で素敵な笑顔を向けられました。
そしてさらに満面の笑みを浮かべ、
「今回も、賭けお願いな。」
って言われた。
そしてつい頷いてしまう私。
「よっしゃ!今回も絶対勝つからな!」
くっそ志織のこの笑顔さえ無ければ……
私は賭けなんかしないのに…
…………というか志織が負けても何もし
ないから賭けじゃないよね?
「こんな幼馴染ヤダよ〜…」
はあぁぁぁぁあああぁぁぁぁぁぁああぁ
長〜いため息吐いても仕方ないよね。
KZの前で告白したくないなぁ…
「志織のバカァーーーーーーーー!!!!!!!」