「華扇さん、茶屋にでも行きませんか?たまには息抜きも必要ですよ?」
「仙人なるもの常に修行の身です。怠ることがあればすぐにこの身は朽ち果ててしまうわ。よって、今日は息抜きはしません」
頑固たる口調でそう言い放った後、華扇は続けて少女に指をさした。
「大体貴方も一応私の弟子であるなら修行をしようとはしないのですか!! 黙っていれば息抜きばかり、しかも師まで巻き込むとはどういうことですか」
そう、そうなのだ。華扇の弟子である彼女__良は修行しないばかりか、ここ二日ほど華扇を連れてまで人里におりている。連れて行くことに意味があるのかと問いただしても上手く話をそらされるだけ。そして、説教をすれば……
「よいではないですか。弟子と言っても一週間も居ないのですから」
ああ、またこれか。