何故だかわからないが彼女は華扇に弟子入りを志願した時から必ず「五日間」という期限をつけていた。 勿論、五日間で仙人になれると思っているなら大間違えである。それも含めて弟子入りを断ったというのに、良は「それでは私は帰りません」などとほざいてここに居座っているのだ。図々しいにもほどがある。 華扇は深いため息をついた。弟子とは師を尊敬し、師の技を真似て修行に励むものではないのか?実際の弟子とは師までをたぶらかす怠けものなのか?