時は後漢…朝廷の力は衰退しあらゆるところにならず者が現れ中国の土地は荒れ果てていた…
そしてついに黄巾の乱が勃発する…
「我々の力でこの衰えた朝廷を倒し、天下を我らのままにするのじゃ!」
「キン張角の言う通り!この不思議な術で義勇軍などけちらしてくれるわ!」
「……」
「……ドウ張梁、何か言わぬか」
「……」
「まあいい、無口なのはしょうがないことじゃ。とにかく!」
「「この天下を我らの手に!」」
ここは幽州郡…ここにはとある妖怪が住んでいた。
その名はジバニャン劉備といい、貧しい暮らしでわらじを売って生活している。
「今日もあまり売れなかったニャン……あれ?あの立て札は何ニャン?」
昨日にはなかった真新しい立て札がそこには立っていた。内容を見ると黄巾の賊の討伐に出ないかということが書かれてあった。
「まさか黄巾の賊がこっちにくるニャン?なんてことニャン……オレっちなんて蹴散らされちゃうニャン……せめて指揮できる500の軍が手元にあればよいものを……」
ジバニャン劉備は自分の弱さに泣きながらそこから去ろうとした。だがその時――
「メラメラメラッ!(ちょっと待て!)」
続く(ちなみに死ぬという表現は魂が抜けるという表現で表します)