フェアリーテイル ナツルーグレルー小説10!

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40:みさ◆tw:2017/03/24(金) 20:12 ID:nlg

みんなもうないのかなー…(´;ω;`)
それでも頑張って書くぜ(`・ω・´)

ラストは

https://ha10.net/ss/1465132961.html#Z  >>977  です(o^―^o)ニコ

* * * * * * * * * * * * * * *

「わたくし、セボーン家のものです…」

「ルーシィ・ハートフィリア様」

え?
な、何でこいつ私のことを…。
いや、知っていてもおかしくはないわ…でもなんで、気付いたの?!

「おや、隣にいるその男は?」

ハッと、現実に戻る。
今は仕事よ!!
グレイは、こういう場慣れてないんだから、私がしっかりしなきゃ!!

「ごきげんよう、セボーン家の…」

思い出せ!
一度、セボーン家という名を聞いたことがあるでしょ?
これでわからなかったら、今はないけど、ハートフィリア家の恥になる!

「ルシファ様、かしら?」
「おお、さすがルーシィ様ですね。久方に目にしたと思い、心配しておりましたがお変わらずのようで」

「そのお姿、流れるような髪。知的な瞳に佇まい。幼少期に一日に何人もあなたを求め館へ行ったという噂はご健在ですか?」
「まぁ、そんなことはないわ。今はただの一人の人間として生きていますわ」

言葉がスラスラ出てくる。
安心した一方で、やっぱり抜けてないんだと分かる。
肩に肘が当たる。
そうだ、グレイの紹介をしなくちゃ。

「こちらの男性は、グレイ・フルバスター。このような場に出た経験が少なくて、緊張しているらしいの」
「そうですか、てっきり、夫婦でいらしたのかと。でもよかった、あなたがここに来たことで大きな縁談が入るかもしれないですね」
「ああ、こいつは…ルーシィは」

な、何?!
急に肩が引きよせられた。

「そろそろ挙式を上げるつもりで」

え?!
ルシファも驚いた顔をした。
いやでも一番驚いたのは私だし。
で、でもちょっと嬉しかったりして…。

「ええ、恥ずかしくて言い出せなかったですが…」
「いつ挙式を?」
「フフ、内緒ですわ。だって、大きく華やかに祝うのもいいですけど、身内だけで、ひっそり行うのも憧れますわ」
「残念だ、あなたのウェディング姿を拝見できるチャンスだったのに」
「ありがとう、少し長旅だったから、戻らせていただきますね」

ふー、長かった。
グレイにあんなこと言われるなんて、嬉しかったなー。
でも、グレイはそんなんじゃないんだろうけど。

「グレイ、さっきのアシスト最高よ」

グレイの腕をつかみながら、ゆっくり歩く。
その中でそっとつぶやいた。

「え?…ああ」
「今のでぐーーんっと仕事がしやすくなったもの」

ここに、恋愛感情を持ってきてはいけないわ。
にっこりと微笑みながら言った。

グレイは、「ああ」と微笑みを返した。

私はその時、隣から「…くそっ」という声には気付かなかった。


to be continued


みさ◆tw:2017/03/26(日) 19:18 ID:nlg [返信]

最後は
* * * * * * * * * * * * * * *

食事を黙々と食べている俺の正面には、ルーシィがいた。
でも、いつものにぎやかで、俺やナツ、ハッピー、エルザ、ウェンディーやシャルルといるときとは全く違っていた。
俺のつくったドレスを着て、上品に微笑んでいた。

「まぁ、ルーシィ様あえて光栄ですわ」
「ありがとうございます。私もです」

なんか遠いな。これが、今までのルーシィの姿か…。
俺なんかとは、まったく釣り合わねーや。
ま、ナツと合うのかって話にもなるけどな。
ってか手袋つけて食うのむずすぎ、何でルーシィ手袋つけろって言ったんだ?

「ハートフィリア嬢お目に書かれて光栄です」
「ありがとうございます、ファオル男爵」
「ああ、よければ一緒にダンスでもどうです?今夜の月はあなたのために出ているのでしょうから」
「あらお上手ですね。デモ、申し訳ありませんわ」

「そうですか、残念です」というと、男は戻っていった。
それにしても、男多くね?
ま、まあルーシィはあれだからわかるけどよー…。

「面白くない、そうでしょう?」

え?
後ろを振り返ると、先ほどまで話していた、ルシファがいた。

「フルバスター男爵」

お、おれが男爵?!
ナ、ナツがいなくてよかったー…絶対いじられるからな…。

「セボーン男爵、やはりわかってしまうものですかね?」
「ええ、あなたの目が語っておられる」

そして、つかつか歩き、ルーシィの前に止まる。
どいつもこいつも、そんなに俺を不機嫌にさせたいのかよ…。

「ルーシィ様、今宵私とともに踊っていただけませんか」
「あらごめんなさい、私にはグレイがいるの。だからそれはできませんわ」
「失礼ながら、あなたの夫はダンスがあまり踊らないと見ました。それに、もうあなたはこの場に出席して何年もの月日が流れているにもか合わらず、誰一人としてあなたを忘れている者はおらなかった。
つまり、あなたは惜しい存在なのです。そして、また何年姿をくらますかはわかりません。
なので、一度でよろしいので私のこの手を取ってもらえませんか」

俺が、見ただけでダンスが下手ってわかんのかよ。
ま、確かにうまくはないがな。
ルーシィは踊るのか?

ちらりと横目でルーシィをとらえると、彼女は小さく頷いた。
ま、まじ?

「ぜひ、お願いしますわ」


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