2、まさかの事態
私は小塚君と通話を終了して、部屋に行った。着替えにね。
今日は特に何もないけど、赤ペンがなくなりそうだったから、お出掛け用の服に着替えた。
着替えてリビングのドアを開けた。
奈子はキッチンの方で座って何かしている。
マ「彩。座りなさい。」
私は、ママの向かいに座った。
彩「何かあったの?」
マ「えぇ。実はね、パパが転勤になったの。」
え、うそ。
それって、私も転校してもうKZとして活動できなくなる!?
彩「い、いつ!」
マ「来週、残念。最近彩明るかったから。」
ママ…。私のこと見ててくれてるんだ。
彩「てっ、転勤なんだよね。仕方ないよ!もちろん残念だけど仕方ないし!」
ママ「あぁ。わかってくれて嬉しいわ。学校と塾にはもう言ってあるから。」
塾…。
私は椅子から立ち上がった。
彩「ママ、ちょっと散歩してきてもいい?」
ママ「えぇ。ここにいるのもあと少しなんだから、見てきなさい。」
やった!
マ「あ、そう。彩の新しい学校だけど、『桜田学園(オタガクエン)』よ。知ってる?」
えっ、知らない。はじめて聞いた。なんかかわいい名前の学校だな。
彩「そうなんだ。じゃあ行ってきます。」
私は、リビングから出た。
マ「まあ!チョコレートこんなにたべちゃって!」
奈子か。チョコレート食べてたんだ。
私は靴を履いて外へ出た。
そしたらなんとっ!
?「久しぶりだね。立花。」
そこには砂原がいたんだ。