図書館探偵団side
「分かりました。」
私は、受話器を置きました。
私は、詩音ひなみ。
隣にいるのは、藤崎リッカ君と、梅崎仁君。
今の電話は、依頼です。
「ひなみん、誰?」
「はい。依頼者は。」
藤原那柚良さん。
高校生です。
事件は。
那柚良さんの、妹の那柚実さんが、塾の帰りに、消えたそうです。
時刻は、19:00。
那柚良さんが、いくら何でも遅いと思い、迎えに行くと、もう帰った後だったそうです。
「これは、消失事件ですね。」
梅君が、ニヤリと笑いました。
「梅君、これは真面目な話ですよ。」
梅君をたしなめながら、事件の場に、行くことにしました。