【春祭りは知っている】
私の名前は、立花彩。
今は、私の住む地域のみんなで宴会。
どうしてかというと、ここの地域にお祭りをしてください。という内容のチラシが来たから。
このチラシが来たら、絶対にお祭りを行わなければならない。
「アーヤ、奈子。こんな機会めったにないんだから。たくさん食べておきなさいね。」
たくさんって、もうお腹いっぱいですけど。
隣に座っている、隣の家の酒井さんは、ニコニコ笑ってこちらを見ている。
「奈子、ステーキがよかった!何で野菜がゴロゴロしてるのっ!」
しょうがないじゃん。
お祭りするから、きっと予算がないんだよ。
この光景も、珍しそうに酒井さんは見つめる。
「立花さん、とてもにぎやかですね。奈子ちゃんステーキがよかったの。」
前に座っていた野々村さんが笑いながら言う。
そんな野々村さんを無視して、酒井さんは奈子をジッと見つめる。
な、何!?
「裕樹君は来ていないのね。」
野々村さんがママと盛り上がっている。奈子は無視されたと思ったのか、ムスッっとしている。
奈子って、こういうところがダメなんだよね。
って、ママが困ってたな〜。