【>>4の続き】【ネタバレ・捏造注意】
霧切からの視線を逃れて、廊下で溜め息を吐いていた時。
苗木達が入った前方のドアでどこかで見た事がある男性を見た。その男性は今、教室に入って行くようで、それ以上姿を見ることはできなかった。
苗木が足を動かそうとした瞬間、教室内から何やら迷惑げな冷たい声が微かに聞こえた。
「……何の用?…………」
「いやぁ…………だろう?」
それに対し、少しおどけたように男声は返す。恐らく、というか絶対に霧切と今の男性の会話だろう。気になった苗木は耳をドアに寄せるが、今と対して結果は変わらなかった。