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4:Terri◆kI:2017/06/04(日) 06:10 ID:sa.

※原作設定を無視します
※多分小石川side

何かが崩れ落ちる音がした。
個人練習をしていたレギュラー達が皆音のした方向に目を向ける。
そこでは、さっきまで白石と謙也が仲良く会話していた。
だが、今は違う。
謙也は地面に倒れ、白石は自身の左手を押さえながら震えている。
小春やユウジが謙也の方へと駆け、小春がその際にこっそりと白石の左手の包帯を軽くほどいた。
小春はデータマン。白石の隠れた左手を見て謙也が倒れた原因を分析するつもりのようだ。
その意図に気付いたユウジが、大声で謝りながら白石の包帯をほどく。
隠れた左手が現れたが、特に何の特徴もない。
白石は慌てて右腕で左手を隠す。
遠山は怯えているようで、千歳の後ろに隠れている。
「へえ……その左手、いつまで隠すん?毒手…か。何でそないに必死で隠しよったん?」
小春が言った。白石はなにか言っているが、声は掠れて小さく、よく聞こえない。
わかるのは、得体の知れない何かに怯えていることだけだ。
「謙也は……それで倒れたんやない?その毒手で……」
師範や財前が謙也を起こそうとしている。小春はもう真相に辿り着きかけているようで、ユウジは白石に質問を投げ掛け続けている。
この事態が変わったのは、遠山の一言が切っ掛けだった。
「ワイ、見とったで……白石が謙也の腕に左手で触ったら、謙也が倒れたんや……」


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