ある日。
私はいつものように病院に向かっていた。
大貴にあげようと思い、リンゴを持っていった。
コンコンッ
「大貴?入るよー」
ガラッ
「ねぇ大貴!今日リンゴ持ってきt…」
ドサッ
手に持っていたリンゴを落とした。
「え…」
いつもベッドで寝てるしかなかった大貴が…
自分一人で立っていた。
大貴「へへっ…立てるようになった」
照れたように頭をかく大貴。
「大貴っ…!」
ギュッ…
「よく頑張ったね…!」
大貴「お前のこと考えてれば何でも出来るからな!」
そう言って笑う大貴。
大貴「先生に聞いたらさ…あと少しで退院出来るってさ」
その言葉を聞いて私は号泣した。
嬉しかった。
やっと大貴が自由になれる。
「良かった…!」