「何処か痛いとこ、ある?」
そう聞かれキョロキョロと自分の体を見回した。特に、痛いところはなかったため、“ない”と答えた。
「なんで貴方達のこと知ってるか気になる?ヨナ様。」
私がそう言うと少しうつ向きながら頷いた。
「ふふっ……可愛い姫ですね。………白龍、龍の腕を治めてくれるかしら?」
「さっさと、話さぬか!そなたをこの爪で引き裂くぞ!」
「キジャ、やめなさい。」
「ですが……。」
ふふっ_______
からかい易い人逹…ね。
「………私は、情報屋よ。高華国の情報を全部持っているの。」
私がそう説明するとハクが口を開いた。
「さっきの子供にしたのは何だ?」
皆、疑問に思っていたのだろう。正直、言いたくないのだけれど……
「言わなくてもいいのよ。私逹は__「魔法よ、生命魔法。この大陸で、魔法が使えるのは、多分、私だけよ。」
「「「ま、魔法!?」」」(ヨナ、キジャ、ユン)
“食いついてくると思った……”と見るような目を私はしていたと思う。
「詳しくは教えないわよ。めんどくさいから。………私の剣は?」
「ここだ。こんな重いものをよく持って旅をしていたのだな……私でも両手で持ったのだから……大丈夫か?相当重いであろう。」
私はキジャの言葉を背中で聞いた。
私が軽々と片手で取ったのがびっくりなのか私に会ってからの何回目かの驚きだった。
ハクが私に向けて片手を伸ばした。【剣を貸せ】と言う目も一緒に…
「はぁ……怪我しても知らないわよ。」
「大丈夫だって…(笑)」
私がハクに剣を渡した。勿論、人間がこの重さに耐えられ……
「………貴方、人間なのによく持てたわね。手合わせ、お願い出来る?」
☆拾った少女は☆【完】
次回は、多分
☆ハクvsイリア〜まさかの結果に!?☆
です。でわ!アデュ〜〜!