ごめん、工藤君。私は心の中で呟いた。 もうとっくにアポトシキンの解読薬何て、完成している。 だけど、私はこの関係が、貴方に頼られるのが、心地よくて 彼に解読薬を渡せずにいる。本当は完成したらすぐ渡すつもりだったのよ、と自分の心に言い訳をしている。 「おーい、灰原!居るか?」 突然、彼の声が聞こえた。時計を見れば学校の時間になったようだ。「今行く。」 私は素っ気なく答えた。