「いつもは遅刻しねぇのに珍しいな。」
彼は怪訝そうに私を見た。
「灰原さん、おはよーございます!」
円谷君の声。
続いて小嶋君の声。
「はよ〜!灰原!」
最後に歩美ちゃんの声。
「おはよー、哀ちゃん!」
私はおはよ、と答えた。
彼らは何か話していたみたいだけど、私は上の空。
今日の朝に見た組織の頃の私の夢。
組織の目から逃れる為にひたすら走る私。
組織の幹部に拳銃を突きつけられる所で夢から覚めた。
「聞いてる?哀ちゃん。さっきからボーっとしてるけど・・・。大丈夫?」
歩美ちゃんが私の顔を心配そうに見つめる。
「ごめんなさいね、聞いてなかったわ。」
私は正直に言う。
「だから、仮面ヤイバー展に行くんですよ、皆で!」
円谷君が答える。
「灰原も行くだろ?コナンも行くしよ。」
小嶋君が私に聞く。