村山にょた化!【HiGH&LOW(にょた村山受け)】

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4:お香しゃちょー◆kk:2017/12/04(月) 23:58 ID:XNo

「おせーよナオミ…って、誰!?」

「うるせぇハゲ。村山に決まってんだろ」

おれは今、ナオミちゃんに手を引かれてみんなの前にいる。こんなに足出すの、久しぶりすぎて恥ずかしい…

「え、よしきちゃん!!?」

ヤマトといつもの痴話喧嘩を始めたナオミから少し距離をおくと、雅貴が近付いて来た。

「ま、まさきちかいっ」

「ごめんごめん」

「結構変わるもんだな」

いつの間にか日向もいて、二人にジロジロ見られて恥ずかしすぎてヤバイ

「おい二人とも、村山が困ってるだろ。離れろ」

「……」

二人の視線に戸惑っていると、ロッキーとスモーキーが二人の肩をグイッと引いた。

「あと村山」

「な、なんだよ!」

「似合ってるぞ。その格好ならうちの店で客としてもてなしてやる」

「うるせぇ!」

似合ってるとか言われておれの頭はキャパオーバーだ。琥珀と九十九も、無言でおれの頭を撫でる

「他の姿も見てみたい…」

「おれはいつもの学ランに戻りたい…」

スモーキーの顔が、表情筋は一切動いてないのにキラキラしてるのが分かる。やべ、涙出てきた…

「いやー、ホントかわいい!な、広斗!」

「コブラもなんか言ってやれよ」

雅貴と九十九が声をかけた方をチラッと見ると、興味なさそうにしているコブラちゃんと広斗がいた。

「に、似合うか?」

「「……」」

勇気を振り絞って二人に近付いて聞いてみると、返ってくるのは無言。

「み、みんなが似合うって思うなら、定例会議の時だけ学ランやめて女っぽい格好「似合ってねぇ」

「ーーー…は?」

おれの言葉をさえぎったのは、広斗だった。

「いつもの学ランでいい。着替えろ」

「ナオミ、村山を着替えさせろ」

コブラにもそう言われ、おれはショックを受けた。でも、それ以上に大きかったのは

「……んだよ、コブラちゃんと広斗ちゃんのバァーカ!!」

「「は?」」

『え?』

怒りだった。

「せっかくナオミちゃんがやってくれたのに!似合ってねぇってひでぇよ!褒めろ!おれの勇気を返せバカ!!アントニオ猪木バカ!ブラコンバカ!!」

『ブッ』

おれの言葉に、コブラと広斗以外のみんなが吹き出した。そんなことはおかまい無しだ

「鬼邪高あたりはいつも通り何もなかった!これでうちの報告はおしまい!帰る!!」

「おい村山!」

「ありがとねナオミちゃん!やっぱり似合わねぇみたいだよ!今度洗濯して返すねっ」

それだけ言って、おれはイトカンを出た。

ーーーーーーーーーーーーーーーー

「コブラと広斗のやつしねばいいのに…ぶぎゃっ」

ブツブツ文句を言いながら歩いていると、誰かにぶつかった。

「いってぇ…誰だよ…って轟?」

「前ちゃんと見ろよバカ女…って村山」

「村山さん、だろ」

ぶつかったのは轟だった。学校以外で会う轟は、制服姿なのにどこか新鮮な感じだ

「アンタ今日、定例会議じゃなかったっけ?学ランはどうしたわけ?」

「……っるせぇな、ほっとけよ後輩は。頭にしか分かんないことだってあるんだよ。」

「はいはい。…村山サン、送ってあげるから泣かないで」

「泣いてねぇわバーカ」

とりあえず、轟に甘えて送ってもらうことにした。するりと手を繋がれて、なんだか安心する

「轟ぃ」

「なんだよ」

「手汗すげぇぞ」

「黙れよクソ女…」

適当にぶらぶらして、家に帰るんじゃなくて公園に寄った。

「あ、そういえば今日喧嘩の用事があったんだった」

「は?誰と」

「隣町の奴。どうしよっかなー…これ汚したら、ナオミちゃんに怒られるよねぇ」

「あっそ。速く行ってやりなよ。行かないならおれが行くよ」

「うるせぇ。じゃ、ここでいいわ。行ってくる」

轟と離れて、一人でぶらぶらと隣町へ向かう。

「どんな強い奴かなぁ…むぐっ、」

すると、突然後ろから襲われた。ハンカチを口に抑えられて、おれは意識を手放した。


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