???「はぁ…はぁ…!」
彼女は、ある“ポケモン”を守るために、ひたすら追手から施設内を逃げていた。
追手1「あ、いたぞ!こっちだ!」
だが追手に見つかってしまった。
???(逃げなければ!)
そう思い、彼女は追手のいる方向とは間逆に走り出した。だが……
追手2「そいつを返せ!」
逆方向にも追手がいた。どうやら挟まれてしまったようだ。
追手がじりじりと近づいてくる。
追手2「さぁ、もう鬼ごっこは終わりだ!さっさとそいつをこっちによこせ!!」
???(万事休ですか…)
そう思った、その時だった。彼女の肩掛けカバンの中にいるポケモンが突然、光を放ち出した。彼女は何が起きているのか分からなかった。
光は次第に強くなっていき、彼女と追手達は目をつぶった。
光が弱くなって、追手達が目を開けると、そこには彼女の姿はなかった。
また、逃げ出した彼女はというと、気がついたら知らない浜辺にいた。
???「い、一体何が…?」
そこで彼女はどっ、と疲れが来たのか倒れてしまった。
???(私が……必ず……)
そうして、彼女は気絶してしまった。