東方二次創作小説

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3:博麗:2018/02/14(水) 17:07 ID:59M

ー翌朝?ー
「……ミア、…ミリア、レミリア!」

「ん…?」

誰かの声で目が覚めた。視界が開けてくるとそこは私の寝室ではなかった。

「ここ…どこ…?」

青い空に大きな雲が流れ、辺り一面、色とりどりの花を咲かせている光景だった。

まるで____

お姉様と始めて遊んだ場所のようだった。

「おはよう、レミリア。」

声がした方を見ると逆光で目が眩みその人は見れなかった。でも、私はこの声を知っている。

「フフッ、レミリア、見えなくてもいいから私の話しをちゃんと聞いて。」

真剣さを孕んだ声音でそう私に言った。

「ここは、私の記憶の中。私が幻想郷で好きな場所。これは私の記憶だけれど、貴方がこれたのは運命。だから…私の封印を解いて。」

「え?封印?…解けば、お姉様に会える?」

「成功すれば会えるし、失敗すれば外の世界に私が飛ばされる。」

どうしたら成功するのだろう…

私は目を閉じてお姉様を見た。だけど靄がかかってはっきり見えない。

「レミリア、今、私が見えても何も始まらないよ。………私の【縛り】解いてくれる?」

答えは決まっている。NOって言う答えは私にはない。Yesしか私に答えはない。迷っていてもお姉様に会えるのであれば____

「やるわ。私がお姉様を解放してあげる。」

「ありがとう。私の言う言葉を詠唱して。」

“ヒイラギ、イバラ”

「ヒイラギ、イバラ」

“影と月”

「影と月」

「“開け…紅い扉”」

「私の名前を言って。」

最後に聞いたお姉様の声。私は叫んだ。

会いたい気持ちを胸に____

「目を覚まして!イリアーナお姉様!!」

最後に靄がかっていたお姉様の顔が見えた。とても綺麗な顔で私に笑いかけていた。

『ありがとう』

私はそこで意識を失った。


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