ポケットモンスターUSUM【original】(自己満足)

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4:アドレナリン 第二話:2018/03/19(月) 00:03 ID:Sh6


<アローラ地方:エーテルパラダイス>


アローラ地方の海のど真ん中にポツンと浮かぶ人工の島、エーテルパラダイス。その施設では、ある騒動が起こっていた。


薄い金色の綺麗な髪に白い帽子を被せ、白いワンピースを着て、モンスターボールが描かれた肩掛けカバンを大事そうに身に付けて走る少女の姿があった。

彼女は施設の職員に追われていた。

施設の中央に備えつけられているエレベーターを目指して少女は全力で駆け抜ける。

追手も逃がすまいと必死に追うが、一足先にエレベーターに乗っていた少女がパネルを操作して、上の階へと逃げられてしまった。

しばらくして、エレベーターは最上階の保護区へと着いた。

????(よし、あともう少しで緊急脱出口に…!)

だが、彼女は保護区を見回っていた別の施設の職員に見つかってしまった。

????(まずい、見つかった!)

少女は急いで緊急脱出口の方に走り出した。こうして屋上でも逃げ回る羽目になった。

全力で走り、角を曲がり、あともう少しで脱出口にというところで、少女は施設の職員とは違うおかしな格好をした二人組の待ち伏せにあってしまう。道を戻ろうとするが、後ろからは施設の職員が迫ってきていた。挟み撃ちだった。

????「くっ…ここまででしょうか…。」

変な格好の二人組が、少女にジリジリと迫ってくる。

と、その時。

????「こ、これは!?」

少女の持つカバンの中から眩い光が溢れ出た。それはカバンの中のポケモンが出していたものだった。

二人組と、追手の職員は眩しさのあまり、目をつぶり腕で顔を覆い隠した。

光は少女を包み込むと、一気に空に飛翔したかのように、見えなくなった。

目を開けた追手たちは、完全に少女とそのポケモンを見失った。

空にはその騒動を見届けるかのように、綺麗な満月が上っていた。


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