ずっと何億年前のこと
大地を作り上げた神は時間を操る力を持った。
そしてこの世に『時間と空間』というものができた。美しく流れていく川というものに、その生物たちは驚いた。火という便利なものに人類は驚いた。
すべて、この世において必要なもの。大地は緑になり、色とりどりの花は日にあたり、輝く。
そして、その神は初代『時空神』になった。
それから数億年
とある病院で重大な病気にかかった少年は苦しそうに松葉杖をつきながら息を切らしている。
彼は父と母がいない。ゴミ置場に置かれていたそうだ。しかも彼は病院の中で皆にいじめられている。
他の子どもたちには足を掛けられて立ち上がるのも遅いために立ち上がろうとすると蹴られたり殴られたり、職員には他の子どもの食べ残し(栄養がまったくない)を食べさせられ、だから彼はいつも痩せているのだ。