私の運命 [名探偵コナン小説]

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2:宮野志保 ◆j6:2018/06/24(日) 09:35 ID:etA

…ついに完成したわ!私はアポトキンの解毒薬を完成させた。
工藤君に報告しなきゃ、と思ったけど私は引き出しに解毒薬を閉まった。…工藤君には、言いたくなかった。私の事を忘れて欲しくなかった。工藤君が「江戸川コナン」でいれば、私に頼ってくれる。だけど、工藤新一に戻れば私の事は忘れて"あの子"と所へ行ってしまう。本来、工藤君がいなければいけない場所に帰ってしまう。―だからまだ、まだ待っていて。―必ず、貴方の体は返すから―

今日から小学校の冬やすみ。外は雪がしんしんと降り積もっている。私が解毒薬を完成させたのは夏。かなり時間がかかってしまった。引き出しから、アポトキンの解毒薬を出してみる。いつか渡さなきゃ、と思って夏が過ぎ秋が訪れ、冬が始まってしまった。ごめん、工藤君。私は心の中で謝った。
やっぱり、私達は出会うべきではなかった。被害者と、加害者とも言える関係。なのに、彼の優しさに勘違いしてた。最初は、分かってたのに。いつから、なのかな?
「やっぱり私、組織で死ぬべきだったわ。」呟いてみる。
早く、彼に解毒薬を渡さなきゃ。そして、別れるのよ。だってそれが、私の運命だから―


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