◯◯side (ブラックヒストリー帝国)
水晶玉の中には、新撰組の小説を掲げている少女。
馬鹿ね。
歴史なんて役になんて立たないのに。
嘲笑を浮かべた私に、軍服の青年が近づいた。
艶やかな黒髪にキリリとした瞳、俗に言う美男子。
「どうした。プリキュアの鼓動でも感じたのか」
彼は、軍人らしいしっかりとした聞き方をする。
「ええ。ヤミ、あなたが彼女の鼓動を潰してきてくれる?」
私は、ふふっと笑みをこぼす。
彼は、敬礼し、
「了解」
と答えた。