渚カエ・ストーリー@【最高の殺し屋】
カエデside
3月10日
「もう高2かぁ…。あの日から、もうすぐ1年…。」
私、茅野カエデ。本名は雪村あかりなんだけど、3-Eに居たときのこの名前、思った以上に気に入って、今も使ってる。今日は、渚と買い物に出掛けるんだ。なんの買い物かは聞いてないんだけど…。
「おーい、茅野!」
聞き慣れた渚の声が聞こえてきた。胸が高鳴る。
「渚!あれ?髪切ったんだ。」
「あー、さすがにあの長髪は嫌で。高校に入って切ったんだ…」
普通に似合ってたんだけどなぁと思うけど、そこには突っ込まないようにしよう。ていうか、全然身長が伸びてないような?
「なんで今日は買い物行こうって言い出したの?」
私が問いかけてみると、渚は、
「2日後は、殺せんせーの誕生日だから、何かプレゼントしたいなって。茅野はセンスもいいからいいもの選んでくれそうだし。
え?なにそれ嬉しい私は、渚の期待に添えるようにしよう…と張り切ることにした。