キセキの世代×春野サクラ【黒バス&NARUTO】

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2:お香しゃちょー◆kk:2018/09/04(火) 23:50 ID:ALg

キセキの世代1人目

私が彼と出会ったのは入学式の日

の翌日である

何故翌日かというと、そこんとこは察してほしい。 寝坊して起きたときにはもう学校が終わってたのだ。

「はぁー…やっちゃったわ。なんで昨日寝坊してしたのよしゃんなろー!」

そんな文句を言っても過ぎてしまったものは仕方がない。 ガラガラと教室の後ろのドアを開けて中に入る。

すると何人かがバッとこちらを振り向いた。まだみんなクラスに慣れてないのか教室は静まり返っていた。

なんか居心地悪いわね…っていうか私、席がわからないんだけど…

「もしかして、昨日来てなかった子?だったら席あそこだよ」

私が突っ立ったまま教室をキョロキョロ見回していたから、不思議に思った女の子が気づいて席を教えてくれた。

きちんとその子にお礼を言って教えてもらった席に行く。

窓側から二番目の列の前から二番目

あまりよくない席ね…

ちょっとむくれながら席に座ると左隣から視線を感じた。

誰だと思い横を見ると赤髪の少年と目が合った。お辞儀をされたので慌ててこちらもお辞儀を返す。

「君、昨日学校来なかったよね」

「昨日は家庭の事情ってやつで…」

ただの遅刻だ、とは情けないと思われたくないので言えない。

「そうか、俺の名前は赤司征十郎だ。よろしく」

「私は春野サクラ。よろしく」

私を見ながらこの男の子は優しく微笑んだ。なんかすごくいい人そうね…



「サクラさん、昼ごはん一緒に食べないか?」

昼休みになって赤司くんに声をかけられた。やっぱりこの人優しい。

ちなみに今日も遅刻ギリギリだったので、朝ごはんは食べてない。だから腹ペコだ。

「もちろん!食堂行きましょう。あと私のことは呼び捨てでいいわ」

「分かった、サクラ」



「赤司くんって下の名前何だっけ?」

「征十郎だ。」

「そうそう、征十郎征十郎。」

「ったく…あ、カードでお願いしますね」

「カード!?あんた…金持ちの坊ちゃんね!」

「何を言ってるんだ。はやく食べるぞ」



「あ、ねえ征十郎くん。先生あそこ間違えてない?」

「本当だな…先生、そこ間違えてますよ。」

「やっぱり…なんか計算が合わないと思ったのよね〜」

「…サクラは頭がいいんだな」

「そうかしら?記憶するのが得意なだけよ。征ちゃん」

「……そうか」



「やっと帰れるー…」

「サクラは部活入らないのか?」

「空手部に入ろうと思ってるの。こう見えて、黒帯なのよ!あんたは?」

「そうなのか。俺はバスケ部に入る」

「へー…がんばりなさいよ!征十郎!」

「……それで?」

「ん?」

「結局、どれが1番呼びやすかったんだ?」

「!! ば、バレてる…!?」

「どうせ一日中考えていたんだろう。征十郎くん、征ちゃん、征十郎の3つで迷ってたんだな」

「うぐっ…まあ、どれも呼びやすいっちゃぁ呼びやすいんだけど…」

「ああ」

「私が1番あなたをこう呼びたいと思ったのは、征十郎…かしら」

「…そうか。また明日な、サクラ」

「うん!また明日、征十郎!」

赤司征十郎
私が1番最初に出会った、キセキの世代

ーーーー

「ちょっと大輝!!聞いてんの!?」

「お前が勉強教えてほしいって言ったんだろ…」

「スパルタ過ぎるわッ!!もっと優しく教えろや!!」

「うっさい!!しゃーんなろー!!」

「ゴハァッ!!」


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