キドside
「ただいま。」
俺はアジトのドアを開けた。
たった今、晩ご飯の材料を買ってきたところだ。
今日もカノとモモの元気な声が
聞こえてくる、と思っていた。だが...
どうもおかしい。
声が聞こえない。
みんな出かけたのか?
部屋に入り、もう一度声をかけてみる。
「ただいま...?」
すると、モモの弱々しい声が聞こえた。
モ「団長さん...」
「?何があった?」
モ「その...」
なんだろう、胸騒ぎがする。
「カノがいなくなったっす。」
後ろから声が聞こえた。セトだ。
「え、今なんて...?」
俺の頭の中に?マークが浮かぶ。
すると、セトの隣にいたマリーが言った。
「だから、カノがいなくなったの!!」