カノの失踪

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7:Aya:2018/09/29(土) 18:15 ID:Lk.

キドside

「ったくあいつ何処行きやがったっ!」
何故見つからない...!
俺は大きなため息をついた。
でも...もしカノが何かに巻き込まれてたら...
途端に胸が苦しくなる。
セ「キド?一度休んだ方がいいっす。」
と、セトが言った。
「で、でもっカノが...」
セ「俺だって心配っすけど、キドが
ダウンしたら元も子もないっす!
しかも、カノだったら大丈夫っすよ。」
ニッと笑ってセトが言う。
「...分かった。少し休もう。」
そう言って俺たちは小さな公園のベンチに
座った。
ここの公園は遊具どころか
自販機さえない。

セ「ちょっと飲み物買ってくるっす。」
と言い、セトは公園の出口へ歩いていく。
「えっちょっと...待て」
俺の声は聞こえなかったみたいだ。
「やだ...置いてかないで...」
俺は...私は...一人が怖い。
自分が消えちゃうんじゃないかって。
でも、考えてみれば、
いつも私の隣にはいつもカノがいた。
風邪で能力が暴走した時も、
「つぼみちゃんみーつけた。」
って、いつも見つけてくれた。
それなのに...それなのに...

...今度は私が、見つけなくちゃ。

「買ってきたっす。」
と、戻ってきたセトの手を掴み、
走り出す。
セ「キド!?」
セトが叫ぶが、
もはや俺の耳には聞こえてない。
走り続けて三十分。
流石にキツくなり、立ち止まる。
「カ....ノ...」
泣き出しそうになった時だった。
セ「あ!カノ見つけたっす!」
セトが指差した方を見ると、
ベンチで昼寝をしているカノ。
見つ..けた...
ホッとしたのも束の間、
怒りがこみ上げてきた。
「......................」
セ「キ、キド?」
「こんのバカノがああああああっ!!」
そう言って俺は叫んだ。


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