これは、あるバレンタインの話...
(基本的に貴音目線で進めます。)
「明日はバレンタイン...だっけな。」
正直、女子力なんて欠片もない私に
バレンタインなんて無縁だ。
そう思っていた。
でも、この間...
『遥さんにチョコあげたら、
絶対喜んでもらえますよ!!』
と、彩乃ちゃんが興奮しながら
叫んでいたのを思い出す。
遥が喜ぶ...
私がチョコをあげても、
本当にあいつは喜んでくれるのか?
「うーん...」
はあ...仕方ない。
作るだけ作ってみるか。
受け取ってもらえなかったら自分で食べればいい。
そう思い、私はチョコを作り始めた。