キセキの世代×ナミ【黒バス×ONE PIECE】

葉っぱ天国 > 二次創作 > スレ一覧
2:ピン子◆/Q:2019/02/03(日) 00:16 ID:yMo

キセキの世代1人目

あたしが征ちゃんと出会ったのは
入学式の日

の翌日である

何故翌日かというと、そこんとこは察してほしい。 寝坊して起きたときにはもう学校が終わってたのだ

「はぁ…やっちゃったわ。なんで目覚ましかけ忘れてんのよあたし!」

そんな文句を言っても過ぎてしまったものは仕方がない。 ガラガラと教室の後ろのドアを開けて中に入る。
すると何人かがバッとこちらを振り向いた。まだみんなクラスに慣れてないのか教室は静まり返っていた。

なんか居心地悪いわね…っていうかあたし、席が分かんないんだけど…

「もしかして、昨日来てなかった子?だったら席あそこだよ」

あたしが突っ立ったまま教室をキョロキョロ見回していたから、不思議に思った女の子が気づいて席を教えてくれた。

きちんとその子にお礼を言って教えてもらった席に行った。
窓側から二番目の列の前から二番目

あんまりよくない席ね…

ちょっとむくれながら席に座ると左隣から視線を感じた。
誰だと思い横を見ると赤髪の少年と目が合った。お辞儀をされたので慌ててこちらもお辞儀を返す。

「君、昨日学校来なかったよね」

「昨日は家庭の事情ってやつで…」

ただの遅刻だ、とは情けないと思われたくないので言えない。

「そうか、俺の名前は赤司征十郎だ。よろしく」

「あたしはナミ!よろしくね、赤司くん」

よっし!友達1人目ゲット!
あたしを見ながらこの男の子は優しく微笑んだ。なんかすごくいい人そうね…



「ナミさん、昼ごはん一緒に食べないか?」

昼休みになって赤司くんに声をかけられた。やっぱりこの人優しい。
ちなみに今日も遅刻ギリギリだったので、朝ごはんは食べてない。だから腹ペコだ。

「ええ、食堂に行きましょう!あとあたしのことは呼び捨てでいいわ」

「分かった、ナミ」



簡単な授業を終え、やっと帰れる時間となった。あたしは思い切り伸びをする。

「やっと帰れるー」

「ナミは部活入らないのか?」

「うん。面倒だから入らないの。赤司くんは?」

「俺はバスケ部に入る」

「そうなの…がんばりなさいよ!赤司くん!」

「…俺はナミと呼ぶのに、君は赤司くんってなんだか他人行儀だな」

「え、何よ急に…」

「よし。ナミ、君も俺を下の名前で呼べ」

「はあ!?あ、あたしあんたの下の名前なんて長くて覚えてないわよ!」

「じゃあ、呼びやすい名前で呼べばいいじゃないか。征十郎だから…」

「征十郎…征…征ちゃん…征ちゃん!征ちゃんは?」

「は?」

「征ちゃん、いいじゃない!かわいい!短い!覚えやすい!」

「…分かった。またな、ナミ」

「うん!バイバイ征ちゃん!また明日!」

うんうん
やっぱりこの人は優しいわ

ーーーー

「くっ、あの日あの時征ちゃんを優しいと思った自分を殴りたいわ」

「なにか文句あるのか?お前が勉強教えてほしいって言ったんだろ」

「スパルタ過ぎるわ!もっと優しく教えなさいよ!!」

「その問題解けなかったら、この問題集を今日中にやれ」

「いやあぁ!!」


全部 次100> キーワード
名前 メモ