その男は、禍であった。 その男を陥れた異形の軍団、その全てへの復讐者であった。 朽ちぬ鎧を纏い、憎悪と憤怒に身を焦がし、立ちはだかる全てを切り裂き焼き払う。 異形の軍団は滅び、復讐は果たされた。 戦いは終わり、禍たる男は長き眠りにつく……その、筈であった。