気味の悪い話なのだが大正という世にもなったのに御伽噺のような鬼退治が続いていることを俺はかなり嘆かわしく思う。今や暴力より言論の時代だ。話し合いという名の戦いで様々な決まりを決めていく時代である。そのような時代に非科学的かつ暴力的な鬼退治をせねばならないというのが大変嘆かわしい。しかしながらせねば鬼は滅ばない、誰かがやらねば終わらない。それを理解しているので俺はこうして文句を述べながらも歯車の1つとして働いているのだ。