「レミィ。今日からお姉さんよ。」
「私がお姉さん…?」
「おめでとうございます!元気な女の子です!」
私が産まれた日。
その日は、紅魔館のみんなが喜んでくれた。
私を歓迎してくれた。
「ねえ、お母様。この子の名前は何にするの?」
「そうね…フラン。フランドール。
この子の名前は、フランドール・スカーレットよ。」
「フランドール…良い名前ね!お母様!」
「きっと素敵な子に育ってくれる事でしょう!」
紅魔館のメイド長、十六夜咲夜が私を褒め称える。
「これからよろしくね!私の妹、フランドール!」
紅魔館は、みんなの笑顔であふれていた。
「フラン!こっちに来なさーい!」
「待って、お姉様!」
ここは、私の部屋。
白いクローゼットの上には、ピンク色のリボンを首に巻いたティディベア。
天井には、美しいシャンデリア。
「お姉様、待ってよー!」
「キャハハハハハハ!」
私は幸せな生活をしていた。
毎日。
そんな幸せな毎日が、悪夢の毎日に変貌するのは、そう遠くない___