「好きです‼付き合ってください!」
喉を塞いでいるようになっている状態から脱出すべく、好きです、と言ったつもりがすべて声に出ていた。
どんどん顔が熱くなっていく。
告白しても、こんなに辛いの…?
それとも⎯⎯⎯
「…………ごめん、いま考えられない。明日、返事するから」
「え………」
ごめん、という言葉に敏感になっていたのだろうか。
てっきりフラれたと思った。
「ごめん……」
「あ、謝らなくっても……」
『下校の時間になりました。まだ、残っている児童は……』
そして、その日はあっという間に過ぎてしまった。