「ふんふんふーん♪ お客さーんが笑顔になりますように♪」
沈みいる夕焼けが街をオレンジ色に照らす。そんな絶景をバックにとても美しい声で鼻歌を歌いスキップをする影が一つ。
赤い髪のサイドテールがよく似合う綺麗で大きな瞳の女子高生黒澤ルヴィだ。読者の方の中にニンジャ洞察力をお持ちの方がおられればその方はお気づきだろうが、?彼女のような大きな瞳の女の子がただの女の子なはずはない。
「僕たち「ニンジャ」でもない癖に世界を平和にしようなどと思い上がる不愉快な非ニンジャのクズのお嬢さんは彼女で間違いないようだね……。スクールアイドル、黒澤ルビィ。
歌なんかで世界は平和にならないよ。世界を平和にするのはいつだって僕たちニンジャだ。僕たちニンジャは神だ。支配者だ。英雄だ。ロード万歳!ニューワールドオダー! ククククク……ハッハッハッハ……」
青黒い装束の邪悪なニンジャが、大木の上からルヴィを見下ろし狂ったように笑った……。