【二次創作】マリカースタッフの日常【小説】

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4:騎咲ケイト:2020/05/17(日) 09:24 ID:oDo

夜、整備したキノコキャニオンでゲームが行われた。この日は、クッパさんら12人が参加しレースが展開されていった。松本の誘いで、午前中の3人もそのゲームを観覧することになった。
「うわークッパさんカッコいい!やっぱり生で見るとすごくイケメンだなぁ〜」
「それよりも、デイジーさんの服装シャレオツすぎませんか?」
そうこうしているうちに、遂にゲームがスタート。このコースの醍醐味とも言えるトランポリンは、新品のものに交換したため弾力や輝きが一変し、コースの迫力強化に大いに貢献していた。
「あの緑のトランポリン。上手く跳んで行ってくれて嬉しいわ」
「ですね。コース整備のやりがいがありましたね」

ゲームは3分で終了した。キャストらは次のコースへ移動していった。そんな中、私たちは驚きの光景を目にすることとなる。
「ねぇ、あれってキノピオさんじゃない?」
キャストの1人であるキノピオさんが、なぜかコース上を放浪していた。そのまま、どんどん奥へと向かっていく。そして10分後、キノピオさんの両手にはいくつものアイテムが抱えられていた。
「え?あれってまさか・・・」
そう。キノピオさんは何と、コース上の回収し忘れたアイテムを自ら回収していたのだ。しかも、それらのアイテムを1つの場所にまとめて置いていた。アイテムが分散しているとB班が回収に一苦労するんだろうな、ということで気遣ってくれたのだろうか。何にせよ、非常にありがたい行動だなと思った。
「そっか・・・。あの時トランポリン上にアイテムがいくつもあったのは、キノピオさんがまとめてくれていたからだったのね」
「何か・・・感動して泣いてしまいそうです・・・」
その後、キノピオさんは無言でこの場を去り、次のコースへと向かっていった。彼に感謝の言葉を伝えたかったのだが・・・。

「お疲れ様でしたー♪明日もよろしくね〜♪」
「小田さんお疲れ様です♪あ、佐藤さんもお疲れさまでした!では〜」
夜9時過ぎに、この場はお開きとなった。午前中からの疲労以上に、キノピオさんの例の気遣いへの嬉しさの方を大きく感じていた。
「明日も充実した日でありますように・・・」
私は夜空の三日月に静かにお祈りをし、夜風を絡ませながら家路を歩いていったのだった。


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