明月(ほし)をも灰にする焔炎(ほのお)
刹那(とき)をも封じ込める凍氷(こおり)
蒼穹(そら)をも飲み込む大樹
闇の力を恐れるな
さあ──力を示すがよい
私に 彼らに 君に
残された時間は少ない
決してその手を離さぬよう──
〜覚醒ポリスメン!〜
両津「ぐー…………ん、何だこの音は」
??「やべえ。そろそろ人がきちまうゾ。早いところ制服を……うーん!!! この蓋、重たいんだゾ」
両津「山口勝平の声がするな……夢か」
??「こうなったら…………奥の手だ!ふ゛な〜〜〜〜それっ!」
両津「!?何だ!?火事か?!?!」
??「って、ギャーーーーーー!!!!! オマエ、なんでもう起きてるんだ!?」
両津「ワシの生命力を舐めるな……って、浮く棺に喋る狸だと!?!?」
グリム「こ、このグリム様を後回しにした挙句狸呼ばわりとはいい度胸なんだゾ! オレ様に目を付けられたのが運の尽き!そこのニンゲン!オレ様にその服をよこすんだゾ!」
両津「服ゥ?この警官服を略奪して何を……ってブレザーじゃないか!!ワシはこんなもん着る歳でもないぞ」ガビーン
グリム「さもなくば……丸焼きだ!」
両津「た、狸に丸焼きにされる夢は斬新すぎる!!」ドピューン
グリム「だから狸じゃねーって言ってるんだゾ! 待つんだゾ!」
〜〜〜
両津「一心不乱に駆け抜けて来たがどこも見覚えがない……ここは一体どこなんだ?」
グリム「ゼエ……ハア……こ、このニンゲン逃げ足が速すぎるんだゾ……と、ともかく、オレ様の鼻から逃げられると思ったか!」
両津「げえっまた狸!」
グリム「さあ、丸焼きにされたくなかったらその服を──」
両津「部長でも中川でも誰でもいい!誰か助けてくれ〜〜〜!!!」