そこには大きなたんこぶを作った博麗霊夢がしゃがみ込んでいた。
https://i.imgur.com/f5bmqHg.jpg
「あ痛タタ……」
珍しい光景にしばらく呆然としていたが、少ししてから我に戻る。
「どうしたんだ?大丈夫か」
駆け寄り心配の声を霊夢にかけると、なぜか霊夢が睨み返してきてこう言った。
「あんたのせいでしょうが!」
いきなり罵声を浴びせてくるものだから、そりゃないぜとため息をつくと、霊夢が事の顛末を話し出した。
それを聞いた瞬間に再び呆然としたが、すぐに冷静になり返答した。
「頭を打っておかしくなったのか?私は今来たんだ、そんなことあるはずないだろ」
私が霊夢にぶつかっただなんてあるはずもない、と。
魔理沙は双子でもなんでもない、二人いるなどありえないのだ。
「妖怪が化けて出たりでもしたんだろ」
「まさか、そんな妖怪なんて見たことも聞いたことないわよ。しらばっくれるのも程々にしなさい」
意味のわからないことを次々に言い出す霊夢をそっちのけに、魔理沙は先程の薬品を取り出す。
先程も話したが、効果を試すためだ。
もちろん自分は飲まない。