(本日は19時前には上がれる予定だったが同僚に用事があるからと彼の分の仕事を頼まれた。長年の性格からか簡単に断れず、承諾する事に。漸く片付いた頃には、会社は静まり返り自身の机スタンド電気だけ頼りなく光っていた。荷物を纏め完成した書類を友人の机へ"全部終わりました"と簡潔なメモと一緒に添えると戸締まりを確りし会社を出る。__ 脇道を入り大通りへ出ると辺りは騒がしく顔を赤くした成人男性や嫌にテンションの高い女達の声と酒臭から騒がしい空間。あまりこの様な場は好きでは無く早く抜けようと駆け足に。ふと、前方の居酒屋から出て来た集団の中から聞き覚えのある声に無意識に視線を向けると見慣れた人物が会社仲間と女と腕を組み楽しそうに笑い声を上げているでは無いか。用事があると嘘を吐き自分に仕事を押し付けて来た事は容易に想像出来る。当然、良い感情など沸かないが折角アルコールを楽しんでいた彼の気分を害するような発言を態々出来ず見て見ぬフリをして通り過ぎた。「…ただいま」ぽそりと呟き、静かに戸を締め施錠。此処には学生も住んでいる為睡眠の妨げにならない様に夜中に帰宅する時は、より一層音を立てないように慎重に動く。今日は疲れたので取り敢えず風呂に入ろうと自室に鞄を置き着替えを手にすれば脱衣所へ。ネクタイを解き首から外すとYシャツの牡丹をゆっくり外していき)
待って、待って、>>264の続きは？続きは？？