「……ひま」
「ねえねえ、かまってよ」
「私今宿題やってるんだけど。分かんないの？」
「分かるけどさぁ。暇なんだもん」
「そんなのゲームでもしてりゃいいじゃん」
「今充電中だから出来ない」
「知らんわ、もう話し掛けんな」
「やだ！」
「邪魔すんなってば!!」
シャーペンと髪が擦れる音と、エアコンの音が聞こえる。「……ひま」
今思っていたことが、そのまま口から零れてきた。
私はもぞもぞと起き上がって、勉強机でシャーペンを走らせている小春に話し掛けた。
「ねえねえ、かまってよ」
私がノートに手を伸ばすと、すぐさま強烈なチョップをおみまいされる。
「私今宿題やってるんだけど。分かんないの？」
見るからに不愉快そうに眉を潜められる。わぁ、ものっそい怒ってんな。
「分かるけどさぁ。暇なんだもん」
「そんなのゲームでもしてりゃいいじゃん」
小春は教科書を読みながらめんどくさそうにそう言った。
「今充電中だから出来ないんだもん」
コードに繋がれたDSを指差す。
「知らんわ、もう話し掛けんな」
「やだ！」
小春から教科書とノートを奪い取って、部屋から飛び出した。
「邪魔すんなってば、返せ!!」
>>153の小春をちいちゃんに、なっちん(語り手)をみっちゃんに入れ替えてもしっくりする( ˟_˟ )