「ねえ凛ちゃん」私は言う。
「何、陽菜乃」画面越しに凛ちゃんは、目を伏せた。
「私たちって、なんで傍にいれないのかな」
私の問いかけに、凛ちゃんこう返した。「神様のいたずらか、あるいは運命じゃないの」、って。そんなの、どっちも運命でしか無いんだけどね。
いつだってそうだった。こんなにお互い大好きなのに、周りの環境のせいで私たちは“反発”してゆく。傍にいれないし、いれたとしても、すぐに離されてしまう。
そう、今だって―――――――
「じゃあ、今日はこれくらいで」凛ちゃんはそう言って、電話を切った。
……仕方が無い。私たちは、直接話せないもの。
親に気付かれないように、決まって夜中の三時に、十分だけ電話をする。それが、私たちで作ったルール。せいぜい、お互いスマホを持っていて、ビデオ通話が出来たのは救いかもね。
そもそも、“友達”だけに収めておけば、こんな事にはならなかったのかもしれない。でも、“それ以上の関係”になっちゃって、私たちは家族さえも巻き込んだ。
残酷だよね。親同士は仲が悪くて、子どもたちは仲が良いだなんて……。
思う存分にパクったら、>>378みたいなのが出来たからしばらくはこの書き方でいこうかなって