テニスしていて昔のことを思い出したのでここで一つ
藤田くん小話1 「テニスの友達」
中学生の頃に部活でテニスしてる子がいたんだけど、その子とクラスが一緒で、時を重ねるごとに親密度が上がっていったのね。
で、一緒にテニスやろ？って誘ってくれたから、俺初心者だからできないよ？っていいつつもすることに。
素人だったけど、ラケット競技得意だったから上達も早くてさ、
何度か一緒にしてるうちに、勝てるようにもなったんだ。
いつも通りまた一緒にテニスしてたら日も暮れちゃってね
なんだか寂しいなって二人、空を仰いだの
そしたら飛行機が雲を作りながら夕日を背景にぐんぐん上向かって元気よく泳いでてさ
二人とも顔を見合わせて笑ったよ、今日も楽しかったねって。
そしたらね、その子が告白してきたの
嬉しかったけど、ビックリしちゃって
付き合って、別れたら友達に戻れなくなっちゃうから
相手を傷つけたくないって思って
本当は自分自身を傷つけたくなかったくせにね
怖くなって、これからもずっと友達でいよ？一緒にテニスしよ？って言っちゃったの、ホント馬鹿だよねぇ
そうだよね、うん、、、って必死に取り繕った笑顔を最後に背を向けて帰っていたの
なんで追いかけなかったんだろうね、馬鹿だよね、ほんと
多分、顔をくしゃくしゃにして泣いたんだろうな、翌日学校で見たら徹夜した人みたいになってて
クラスのみんなも心配するわで、大変だった
しばらくして、その子に別の彼氏ができて、また前みたいに話せるようになってね
またテニスしよって、約束したのを思い出しました
元気にしてるかな
終わり
さて風呂でも行ってきまーす（）
戊辰ちゃんへ
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